自律神経失調症について知ろう|早めの治療が大切

笑顔の男の人

心の風邪を治す

2人の医者

なんとなく不調が続く…

自律神経失調症は日本でしか通用しない病名です。国際的に広く用いられている精神障害の標準的な基準を示すマニュアルにも、該当する病気の記載がありません。日本の学会は「自律神経系の不定愁訴を有し、臨床検査では器質的病変が認められず、かつ顕著な精神障害がないもの」を自律神経失調症と定義しています。これはかみ砕くと、「なんとなく体調が悪いが検査してもどこも悪くない」という状態を示しています。そもそも自律神経とは、交感神経と副交感神経からなる神経系のことをいい、呼吸や代謝、循環など生命活動の維持や調整を行っています。これらに対して活動面での指示を出すのが交感神経、人間にとって大事な休息の面に関しての指示を出すのが副交感神経です。この二つの神経のバランスが崩れることで体や心に何らかの症状が現れることを自律神経失調症といいます。

原因と治療法

自律神経が乱れることで引き起こされる症状は、めまいや慢性的な疲労、不眠、漠然とした不安感など身体面・精神面の多岐に渡り人によって現れる症状は様々です。これは前述の通り、自律神経系が作用する働きが多岐に渡るためですが、ではなぜ自律神経のバランスが崩れてしまうのでしょうか。生活習慣の乱れや過度のストレス、また更年期などにみられるホルモンバランスの変化が影響していると考えられています。自律神経失調所の治療には薬物療法、心理療法、理学療法(マッサージ、鍼灸、整体)、音楽療法、自律訓練法などがありますが、どれも自律神経を整えることが目的です。社会的認知度の高い病気ではありますが、一部で「自律神経失調症は病気ではない」という考えを持つ人もいます。医者の中にもDSMに載っていないから病気として認めない立場の人もいます。また身体的な自覚症状から内科を受診したものの、医者側は検査しても原因が見つからず、症状を訴える患者を納得させるために自律神経失調症と診断を下すということもあります。その場合、心療内科や自律神経失調症に精通している病院へ転院するなどセカンドオピニオンも考えるとよいでしょう。